紙芝居6枚目
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語り
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もともと貧乏であった先生の家は、大勢の子供と、お父様の長患いのため
その日の暮らしに困る程になりました。
 そして家中の者が餓死を待たねばならぬ程になったので、
遂に幼い弟をお寺へやることになりました。
 その日はひどい雪で、板橋まで送って行った先生は、見も知らぬ寺男に手をひかれながら、
後をふりむきふりむき別れて行く弟を、無量の感慨にふけりながら、
雪の中に姿の消え去るまで、じっと見送っていました。

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