田原市博物館 平成27年 秋の企画展 写楽と豊国~役者絵と美人画の流れ

2015年9月5日(土)から12月6日(日)

会場 田原市博物館
開館時間 午前9時〜午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日
※ただし、9月21日・10月12日・11月23日は開館し、9月24日・10月13日・11月24日は休館します。
観覧料 一般500円(400円)
※( )は20名以上の団体割引料金
※小・中学生無料
※毎週土曜日は高校生も無料
※9月5日(土)・10月11日(日)は無料公開
主催 田原市博物館・公益財団法人崋山会・中日新聞社
後援 愛知県教育委員会
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江戸時代、歌舞伎は老若男女にとって最大の娯楽でした。芝居の演目や役者への関心にはじまり、人気役者の私生活や持ち物、その一挙手一投足にまで人々の注目が集まりました。役者たちや芝居の様子を描いた浮世絵は、歌舞伎芝居の余韻を楽しみ、贔屓の役者を身近において眺めるブロマイドであり、美人画にならぶ主要なジャンルとして初期から幕末まで描かれました。

なかでも寛政6年(1794)は、新進気鋭の絵師 歌川豊国(1769〜1825)をはじめ彗星のごとく現れた東洲斎写楽(生没年不詳)が活躍し、その時期衰退気味であった役者絵の刊行量はこの二人に牽引されるように増加します。この役者絵の転換期に現れた写楽と豊国ですが、写楽が短期間で姿を消したこととは対照的に、豊国は浮世絵界で最大の流派となる歌川派を拡大し、その後の浮世絵界をリードする存在となります。つづく文化文政期(1804〜1829)には、芝居ブームを背景にした数多くの役者絵と、芝居から派生した新しい感覚の美人画が生み出され歌川派の絵師たちが筆をふるいました。

本展では、写楽と豊国を軸にした寛政期の浮世絵を出発点として、幕末にいたる歌川派の役者絵と美人画の流れを展示いたします。江戸の人々を夢中にさせた人気役者や力自慢の力士たち、寛政三美人と謳われた評判娘といった人気者を通して、江戸の賑わいをお楽しみください。

関連行事

講演会

演題:「写楽のミステリーの時代」
日時:10月11日(日) 午後1時30分〜
講師:国際浮世絵学会常任理事・本展監修 中右瑛氏
会場:崋山会館 入場無料

展示解説

日時:9月5日(土)・10月18日(日)・11月15日(日)
いずれも午前11時〜
講師:田原市博物館学芸員
※要観覧料

展示内容

出品作家:
東洲斎写楽、歌舞伎堂艶鏡、勝川春艶、勝川春英、鳥居清長、喜多川歌麿、歌川豊春、歌川豊国、歌川国政、歌川国貞、歌川国芳 ほか 40人以上の絵師出品点数=テーマT写楽の役者絵8点、テーマU写楽周辺の絵師19点、テーマVお江戸の人気力士たち14点、テーマWミスお江戸21点、テーマX豊国の系譜 美人画31点、テーマY役者絵37点、テーマZ肉筆画10点、計140点を前後期で展示

東洲斎写楽《三世沢村宗十郎の大岸蔵人》 東洲斎写楽《三世市川八百蔵の田辺文蔵》 東洲斎写楽《 中山富三郎の宮城野》 歌舞伎堂艶鏡《 三世市川八百蔵》 歌川豊国《 五大力艶湊》 歌川豊国《 大井川渡の図》 喜多川歌麿《 山姥と金太郎》

歌川豊国《 三世沢村宗十郎の大星由良之助》

歌川豊国《 今やう娘七小町・清水小まち》

歌川広重《 岡場所の女》