田原市博物館|平成27年 夏の企画展 戦後70年 渥美半島と戦争|平成27年7月18日土曜日から8月30日日曜日まで

会場 田原市博物館
休館日 毎週月曜日
※ただし、7月20日(月・祝)は開館し、7月21日(火)は休館します。
開館時間 午前9時〜午後5時
(入館は午後4時30分まで)
観覧料 一般400円(320円)
高校生以下無料
( )内は20名以上の団体割引料金
7月18日(土)は無料公開
主催 田原市教育委員会、
田原市博物館、
中日新聞社
後援 愛知県教育委員会
→ 展示作品リストはこちら

今年は、先の大戦(太平洋戦争)の終結から70年の節目の年を迎えます。今回の展覧会のタイトルとした「渥美半島と戦争」と聞いて、皆さんは、どのようなイメージをもたれるでしょうか。ひょっとしたら、半島内に大きな空襲被害などが無かったために、「渥美半島と戦争」は、あまり関係が無いと考えてしまう人がいるかもしれません。終戦を迎えた昭和20(1945)年当時に二十歳だった人は、高齢(90歳)となり、実際の戦争を体験した人たちは、年を経るごとに少なくなり、多くの戦争を知らない世代の人たちは、平和な日々の暮らしが当たり前のように感じているかも知れません。しかしながら、「渥美半島と戦争」とは決して無縁ではなく、この地からも多くの方が戦地で戦死されたり、銃後の守りとして残された人々は、日々の物資が不足する中での生活を余儀なくされていました。

また、渥美半島には、明治の後期から昭和の初期にかけて、陸軍伊良湖射場をはじめとする多くの軍事関連施設が建設され、太平洋戦争末期には、水際作戦による本土決戦に備えるための陣地が造られたりしました。昭和20年8月14日(終戦の1日前)には、渥美線が米軍機による銃撃を受け、乗客が亡くなるという事件もおきています。現在、これらの痕跡を残す施設跡などは、戦争遺跡と呼ばれ、かつての戦争の時代を物語る貴重な“歴史資料”ともなっています。

今回の企画展では、戦後70年を契機に渥美半島と戦争との関わりを示す様々な資料を展示紹介しながら、戦争の悲惨さを次世代に伝え、改めて平和の大切さを考えるきっかけとなることを願い開催します。

主な展示内容

  • 日清・日露戦争に関する資料
  • 陸軍「伊良湖射場」に関する資料
  • 「青い目の人形」に関する資料
  • 日中戦争から太平洋戦争に関する資料
    出征兵士に関するもの、戦時下の暮らしに関するもの、戦時下の子どもの暮らしに関するもの、終戦直後の暮らしに関するもの、配給と供出に関するもの、防空活動に関するもの、勤労奉仕に関するもの
  • 渥美線銃撃事件に関するもの
  • 豊川海軍工廠に関する資料
  • 渥美半島に残る戦争遺跡に関する資料
    ほか 約150点

関連行事

戦争体験を聴く!

「聴こう!渥美半島の戦争体験!」
日時:7月18日(土) 午後1時30分〜
話者:戦争体験者の方々
会場:田原市博物館
※当日は入館無料。事前申し込み不要。
聴こう!渥美半島の戦争体験!チラシ(PDFファイル:298KB)

講演会

「渥美半島の戦争遺跡」
日時:8月22日(土) 午後1時30分〜
講師:伊藤厚史(名古屋市教育委員会 文化財保護室 学芸員)
会場:崋山会館 入場無料

展示解説

日時:7月25日(土)、8月15日(土)
各回午前11時〜 
講師:田原市博物館 学芸員 天野敏規
※要企画展観覧料

戦後70年 夏休み戦争関連企画展スタンプラリー《記念品有》説

7月11日(土)〜8月30日(日)
田原市博物館、豊橋市中央図書館、豊川市
桜ヶ丘ミュージアム、蒲郡市博物館
※詳細は下記のチラシをご確認ください。
スタンプラリーチラシ(PDFファイル:848KB)

飛行服とゴーグル/渥美郷土資料館蔵

軍服(陸軍)/渥美郷土資料館蔵

軍帽(海軍)/渥美郷土資料館蔵

戦場(日露戦争)からのたより(山本米三郎書簡)明治37(1904)年/渥美郷土資料館蔵

写真週報/渥美郷土資料館蔵

慰安演芸会ハガキ大日本国防婦人会福江町分会渥美郷土資料館蔵

陸軍伊良湖射場「六階建と無線電信所」(当時)

陸軍伊良湖射場「六階建と無線電信所」(現在)