田原市博物館 秋の企画展 没後120年 渡辺小華展

開催日 2007年10月6日(土)〜11月11日(日)
会場 田原市博物館
休館日 毎週月曜日
※ただし、10月8日は祝日のため開館し、10月9日は休館します。
※10月2日〜5日、11月13日〜15日までは展示替のため休館します。
開館時間 午前9時〜午後5時 (入館は午後4時30分まで)
観覧料 一般600円(480円)中学生以下無料
( )内は20名以上の団体割引料金です。
※10月11日(崋山大祭)は無料公開します。

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◆渡辺小華

渡辺小華

渡辺小華

渡辺小華印顆「渡辺小華印顆」

渡辺小華 「煙草棉花写生図」渡辺小華
「煙草棉花写生図」

 渡辺小華(1835〜1887)は、渡辺崋山の二男として江戸麹町(現在の東京都千代田区隼町)田原藩邸に生まれました。崋山が田原池ノ原の地で亡くなった時にはわずかに7歳でした。その後、弘化4年(1847)13歳の小華は田原から江戸に出て、椿椿山の画塾琢華堂に入門し、椿山の指導により、花鳥画の技法を習得します。嘉永4年(1851)、江戸田原藩邸で世子三宅康寧のお伽役として絵画の相手を命じられました。
嘉永7年、絵の師椿山が亡くなると、独学で絵を勉強します。安政3年(1856)、江戸在勤の長兄立が25歳で亡くなったため、22歳の小華は渡辺家の家督を相続し、30歳で田原藩の家老職、廃藩後は参事の要職を勤めました。明治維新後、田原藩務が一段落すると、田原・豊橋で画家としての地歩を築き上げました。第1回内国勧業博覧会(明治10年)、第1回内国絵画共進会(同15年)に出品受賞し、明治15年(1882)上京し、中央画壇での地位を確立していきます。花鳥画には、独自の世界を築き、宮内庁(明治宮殿)に杉戸絵を残すなど、東三河や遠州の作家に大きな影響を与えましたが、53歳で病没します。

 本年は小華没後、120年にあたり、今回の展覧会では、小華作品として琢華堂入門中の嘉永2年の作品から晩年までの作品約100点と、渡辺崋山から椿椿山に継承される花鳥画家として崋山の末弟渡辺如山、椿山の長男椿華谷もあわせて展示し、総計約140点の作品で崋椿系画 家の幕末から明治時代中期までの流れを総合的に回顧する企画となります。

 なお、会期中には作品の展示替が、後期10月23日からあります。

渡辺崋山 「牡丹図」(重要美術品・天保12年・田原市博物館蔵)
椿 椿山 「蔬果図」(嘉永2年・田原市博物館蔵)
椿 椿山 「渡辺崋山像」(重要文化財・嘉永6年・田原市博物館蔵)
椿 華谷 「牡丹子母猫図」(嘉永2年・田原市博物館蔵)
椿 華谷 「椿椿山像画稿」(田原市博物館蔵)
渡辺如山 (参考:崋山「客坐掌記」(天保8年)より)
渡辺如山 「梅花長春図」(天保年間・田原市博物館蔵)
「渡辺小華印顆」(田原市文・田原市博物館蔵)
「渡邊小華先生四十九歳写照」(田原市博物館蔵)
渡辺小華 「煙草棉花写生図」(田原市博物館蔵)

主催:田原市博物館・財団法人崋山会・中日新聞社
後援:愛知県教育委員会・NHK名古屋放送局

渡辺崋山 「牡丹図」 椿 椿山 「蔬果図」 椿 華谷 「牡丹子母猫図」 渡辺如山 「梅花長春図」
渡辺崋山
「牡丹図」
椿 椿山
「蔬果図」
椿 華谷
「牡丹子母猫図」
渡辺如山
「梅花長春図」

◆図録のご案内

今回の企画展の図録を販売しており、出品作品の図版が数多く掲載されています。
この機会にぜひお買い求めください。 A4版/カラー・1色/無線綴じ/価格2,000円(税込)


◆記念講演会

日時:10月11日(木)午後1時30分から
講師:奈良県立美術館副館長 吉田俊英 氏
演題:近世絵画から近代日本画へ −文人画の流れを中心に−
会場:崋山会館 【入場無料】

◆展示解説

日時:10月14日(日)、11月4日(日)午前11時から
講師:当館学芸員
※参加希望の方は観覧料が必要になります。

田原市博物館 (田原城跡内)
〒441-3421 
愛知県田原市田原町巴江11-1
TEL:0531-22-1720 FAX:0531-22-2028
URL: http://www.taharamuseum.gr.jp
田原市博物館:地図