平常展 ひな人形と初凧展

開催日 平成28年2月6日(土)〜3月21日(月・祝)
開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場 企画展示室1

展示作品リスト

企画展示室1
No. 資料名 制作年 点数 所蔵 備考
1 御雛軸 昭和初期 1 渥美郷土資料館  
2 雛祭(こども遊び) 明治32(1899)年 1 田原市博物館 宮川春汀画
3 ひなまつり(当世風俗通) 明治32(1899)年 1 田原市博物館 宮川春汀画
4 男雛 坂東彦三郎 女雛 沢村訥升   1 田原市博物館 歌川豊國画
5 さつき人形(小供風俗) 明治30(1897)年 1 田原市博物館 宮川春汀画
6 親王飾りひな人形 天保6(1835)年 1 田原市博物館  
7 親王飾りひな人形 明治22(1889)年 1 田原市博物館  
8 親王飾りひな人形 大正6(1917)年 1 田原市博物館  
9 御殿飾りひな人形 昭和38(1963)年 1 田原市博物館  
10 内裏ひな人形 江戸時代後期 1 田原市博物館  
11 内裏ひな人形 明治期 1 渥美郷土資料館  
12 内裏ひな人形 大正14(1925)年 1 渥美郷土資料館  
13 親王飾りひな人形 平成期 1 渥美郷土資料館  
14 段飾りひな人形 昭和後期 1 渥美郷土資料館 2段
15 段飾りひな人形 平成期 1 渥美郷土資料館 3段
16 源氏枠飾りひな人形 大正〜昭和初期 1 渥美郷土資料館  
17 御殿飾りひな人形 昭和3(1928)年 1 田原市博物館 神殿造
18 御殿飾りひな人形 昭和初期 1 渥美郷土資料館  
19 御殿飾りひな人形 昭和29(1954)年 1 田原市博物館  
20 御殿飾りひな人形 昭和29(1954)年 1 渥美郷土資料館  
21 御殿飾りひな人形 昭和30(1955)年 1 渥美郷土資料館  
22 御殿飾りひな人形 昭和31(1956)年 1 渥美郷土資料館  
23 御殿飾りひな人形 昭和34(1959)年 1 渥美郷土資料館  
24 御殿飾りひな人形 昭和30年代 1 渥美郷土資料館  
25 御殿飾りひな人形 昭和30年代 1 渥美郷土資料館  
26 御殿飾りひな人形 昭和37(1962)年 1 渥美郷土資料館  
27 段飾りひな人形 昭和37(1962)年 1 渥美郷土資料館 7段
28 段飾りひな人形 昭和47(1972)年 1 渥美郷土資料館 7段
29 段飾りひな人形 昭和50(1975)年 1 渥美郷土資料館 7段、平成27年度寄贈
30 段飾りひな人形 昭和53(1978)年 1 渥美郷土資料館 7段
31 段飾りひな人形 昭和63(1988)年 1 渥美郷土資料館 7段、平成27年度寄贈
32 段飾りひな人形 平成6(1994)年 1 渥美郷土資料館 7段
33 ケース入りひな人形(親王飾り) 昭和中期 1 渥美郷土資料館  
34 親王飾りひな人形 昭和後期 1 渥美郷土資料館  
35 段飾りひな人形 昭和後期 1 渥美郷土資料館 7段、ロビー展示
企画展示室1、ロビー
No. 資料名 制作年 点数 所蔵 備考
36 段飾りひな人形 平成期 1 渥美郷土資料館 3段、ロビー展示
37 ケース入りひな人形(15人揃) 昭和中期 1 渥美郷土資料館 木目込人形、ロビー展示
38 押絵雛(小野道風、高砂、武者、  神功皇后、武内宿禰) 明治期 5 渥美郷土資料館  
           
39 天神飾り 昭和2(1927)年 2 渥美郷土資料館  
40 天神飾り(御殿) 昭和初期 1 渥美郷土資料館  
41 天神飾り 昭和後期 1 渥美郷土資料館  
42 ケース入り天神人形 昭和初期 1 田原市博物館  
43 土人形 天神 明治〜昭和初期 5 田原市博物館ほか  
44 練人形 赤天神 明治〜昭和初期 5 田原市博物館ほか  
45 廣益國産考 巻之六 天保15(1844)年 1 田原市博物館 大蔵永常著
46 田原土人形型 俵持ち童子 江戸時代後期 1 田原市博物館  
47 田原土人形型 春駒童子 江戸時代後期 1 田原市博物館  
48 田原土人形型 政岡と鶴喜代 江戸時代後期 1 田原市博物館  
49 田原土人形型 鞠持ち娘 江戸時代後期 1 田原市博物館  
50 田原土人形型 笠持ち娘 江戸時代後期 1 田原市博物館  
51 土人形 高砂(翁・媼)  江戸時代後期 1 田原市博物館  
52 田原土人形型 仁木弾正 江戸時代後期 1 田原市博物館  
53 田原土人形型 江戸時代後期 3 田原市博物館  
54 土人形 大黒天(彩色前) 江戸時代後期 1 田原市博物館  
55 土人形 大黒天 江戸時代後期 1 田原市博物館  
56 土人形 天神 木型 江戸時代後期 1 田原市博物館  
57 土人形 高砂(翁・媼) 明治〜大正期 1 田原市博物館  
58 土人形 熊谷次郎直実 明治〜大正期 1 田原市博物館  
59 土人形 俵持ち童子 明治〜大正期 1 田原市博物館  
60 土人形 旅娘 明治〜大正期 1 田原市博物館  
61 土人形 明智十次郎 明治〜大正期 1 田原市博物館  
62 土人形 花魁 明治〜大正期 1 田原市博物館  
63 土人形 扇持ち娘 明治〜昭和初期 1 田原市博物館  
64 土人形 傘持ち娘 明治〜昭和初期 1 田原市博物館  
65 土人形 子守り  明治〜昭和初期 4 渥美郷土資料館 企画1、ロビー
66 土人形 立娘  明治末期 1 渥美郷土資料館  
67 土人形 静御前  明治末期 1 渥美郷土資料館  
68 土人形 武内宿禰  明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館  
69 土人形 神功皇后  明治〜昭和初期 2 渥美郷土資料館  
70 土人形 俵持ち童子  明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館  
71 土人形 牛乗り童子  明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館  
72 土人形 福助  明治〜昭和初期 2 渥美郷土資料館  
73 土人形 恵比須・大黒天  明治〜昭和初期 2 渥美郷土資料館  
74 土人形 高砂(翁・媼) 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館  
75 土人形 弁財天 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館  
76 土人形 福禄寿 明治〜昭和初期 2 渥美郷土資料館 企画1、ロビー
77 土人形 源義経 明治30(1897)年 1 渥美郷土資料館  
78 土人形 伏姫 明治30(1897)年 1 渥美郷土資料館  
79 土人形 曽我十郎 明治〜昭和初期 2 渥美郷土資料館 企画1、ロビー
80 土人形 梅王丸・松王丸 明治30(1897)年 1 渥美郷土資料館  
81 土人形 政岡と鶴喜代 明治〜昭和初期 2 渥美郷土資料館 ロビー
82 土人形 花魁 明治〜昭和初期 2 渥美郷土資料館 ロビー
83 土人形 行灯持ち花魁 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
84 土人形 宇治川蛍狩りの深雪 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
85 土人形 太閤と三法師 明治〜昭和初期 3 渥美郷土資料館 ロビー
86 土人形 加藤清正の虎退治 明治〜昭和初期 2 渥美郷土資料館 ロビー
87 土人形 弁慶(勧進帳) 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
88 土人形 平敦盛 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
89 土人形 反持ち娘 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
90 土人形 源為成 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
91 土人形 鈴木主水 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
92 土人形 獅子舞 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
93 土人形 鯱と童子 明治〜昭和初期 2 渥美郷土資料館 ロビー
94 土人形 旗持ち童子 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
95 土人形 仁木弾正 明治〜昭和初期 1 渥美郷土資料館 ロビー
96 土人形 大石内蔵助 大正14(1925)年 1 渥美郷土資料館 ロビー
97 ケース入り三月人形 藤娘    2 渥美郷土資料館 企画1、ロビー
98 ケース入り三月人形 汐汲   1 渥美郷土資料館 ロビー
99 ケース入り三月人形 春さめ    1 渥美郷土資料館 ロビー
100 田原初凧 平成27〜28(2015〜2016)年 22 田原凧保存会 平成27、28年制作

※途中展示替をする場合があり、リスト掲載の資料が展示されていない場合があります。
※次回、展示準備のため企画展示室2を閉室しております。

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土人形

土人形は、粘土を型取りし、素焼きをした後、にかわを混ぜた泥絵具で表面を塗った人形で、伝説や歴史上の英雄、歌舞伎の名場面の役者、武者等があり、それぞれに色とりどりの特色や個性をもっています。三河地方における主な生産地は、現在の碧南市一帯です。この地域は三州瓦の産地として栄えたところで、良質な瓦粘土を産出し、それを生かした瓦作りの技術や職人の存在により土人形の産地となりえたのです。この他に、西尾・岡崎(鴨田・矢作)・豊川(国府)・豊橋・田原などでも土人形が作られました。このうち田原土人形は、江戸時代後期に渡辺崋山に招へいされた大蔵永常が指導にあたったものです。

土人形から内裏ひな人形へ

明治の中頃から大正年間を中心として、「内裏びな」がひな人形の主流になってきます。男びな、女びなの一対の人形に台座がつき、うしろを屏風で飾ることを原則とします。今日、「親王飾り」といわれている形式でもあります。人形は成りも大きく、風格を帯びています。

内裏ひな人形から御殿飾りひな人形へ

「御殿飾りひな人形」とは、特に定まった名称ではなく、一般的には御殿を中心に飾るひな人形をさしています。形式的には既に江戸時代に定まり、御殿を中心に御殿内外に親王、三人官女、左・右大臣、三体の仕丁等の人形を飾り、桜や橘、雪洞(ぼんぼり)を配しています。この地方で、御殿飾りが普及しはじめるのは、昭和に入ってからです。当初は、比較的簡素な落ち着きのある白木作りの御殿やひな人形でしたが、次第に装飾されていきました。

御殿飾りひな人形から屏風段飾りひな人形へ

御殿を最大限に装飾し豪華絢爛の様を競った御殿飾りのひな人形も、御殿に代わり屏風を置き、人形を全体に大きくした屏風段飾りひな人形が受け入れられるようになります。
その年々の出来事や、ヒーロー、ヒロインに合わせた変わりびなも登場してきますが、様式としてはこの屏風段飾りであり、平成の時代の今日でも最も多く家庭に飾られているひな人形です。

田原初凧

田原の初凧は、江戸時代の初期、男の子が生まれた翌年の端午の節句に親戚などから贈られた祝い凧を揚げ、その子の健やかな成長と家門繁栄を願ったのが始まりです。“子どもが元気に育って、羽ばたいてほしい”という人々の願いは時代が移り変わった今も脈々と受け継がれ、毎年5月の第4土曜日には「初凧祈願祭」が開催されます。武者絵、歌舞伎絵などが描かれた華やかな初凧を大空に揚げ、家族揃って子どものお祝いをするのです。

*ここに展示された初凧は、田原凧保存会が平成26〜27年にかけて制作し、初凧を迎える家に贈られるものです。

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