没後10周年 白井青淵・石川雲鶴

開催日 平成27年5月30日(土)〜7月12日(日)
開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場 企画展示室1・2

展示作品リスト

白井青淵 作品リスト 企画展示室1
作品番号 作品名 作家名 年代 縦(cm) 横(cm) 備考
2 信濃 白井青淵 昭和49年(1974) 150.0 88.0  
21 長崎 白井青淵 昭和58年(1983) 135.0 99.0  
31 白川郷 白井青淵 昭和60年(1985) 115.0 141.0  
29 木曽路 白井青淵 昭和60年(1985) 115.0 141.0  
49 佐久 白井青淵 昭和61年(1986) 91.0 117.0  
53 浅間山 白井青淵 昭和62年(1987) 73.0 91.0  
55 開田高原 白井青淵 昭和63年(1988) 91.0 117.0  
59 常滑 白井青淵 平成元年(1989) 102.0 97.0  
117 大台原 白井青淵 平成6年(1994) 97.0 130.0  
120 答志嶋 白井青淵 平成7年(1995) 72.0 91.0  
133 小鹿田窯 白井青淵 平成 75.0 90.0  
127 阿蘇 白井青淵 平成9年(1997) 61.0 89.7  
125 白谷 白井青淵 平成9年(1997) 96.0 129.0  
126 足助中馬街道 白井青淵 平成9年(1997) 96.0 129.0  
56 黄山 白井青淵 昭和63年(1988) 172.0 172.0 二曲一隻屏風
71 桂林奇峯鎮 白井青淵 平成3年(1991) 174.0 170.0 二曲一隻屏風
20 蘇州 白井青淵 昭和57年(1982) 103.0 157.0  
28 上海 白井青淵 昭和59年(1984) 134.0 98.0  
35 放鴨 白井青淵 昭和60年(1985) 115.0 141.0  
37 開封 白井青淵 昭和60年(1985) 115.0 141.0  
67 屯溪 白井青淵 平成2年(1990) 80.0 117.0  
54 紹興 白井青淵 昭和63年(1988) 91.0 107.0  
114 無錫春雪 白井青淵 平成5年(1993) 91.0 116.0  
81 寧波B 白井青淵 平成6年(1994) 130.0 96.0  
118 寧波運河 白井青淵 平成6年(1994) 96.0 130.0  
122 蘇州 白井青淵 平成8年(1996) 72.0 91.0  
105 麗江 白井青淵 平成11年(1999) 88.0 129.0  
107 麗江 白井青淵 平成12年(2000) 116.0 72.0  
207 寒狭川鮎 白井青淵 昭和33年(1958) 24.0 35.5  
248 跨線橋 白井青淵 昭和 25.5 36.0  
251 豊川鉄道吉田駅 白井青淵 昭和 25.5 36.0  
249
250
豊橋駅給水塔のある風景 白井青淵 昭和 25.5 35.5  
222 白井青淵 昭和 31.0 41.0  
232 236
238
志摩大王崎 白井青淵   45.0 54.5  
239 240
241
スケッチ 白井青淵   45.5 54.5  
242 243
244
スケッチ 白井青淵   45.0 55.0  
245 246
247
スケッチ 白井青淵   45.5 54.7  
  豊橋駅 白井青淵   149.0 195.0  
参考 百人百景 水谷積男
星野昌彦
平成10年(1998)      
参考 日展史17   昭和62年(1987)      
参考 定本東三河の美術   平成4年(1992)      
参考 豊橋市美術博物館収蔵品
[美術]1979-2000
  平成12年(2000)      
参考 時習館文化財図録   平成25年(2013)      
遺愛品 筆・筆筒          
遺愛品 定規          
遺愛品 乳鉢・乳棒          
遺愛品 小皿          
遺愛品 絵具          
  凧絵 旭日波濤 白井青淵 平成14年(2002)      
石川雲鶴 作品リスト 企画展示室2
作品番号 作品名 作家名 年代 縦(cm) 横(cm) 備考
18 一盲引衆盲 手島右卿   150.2 82.7 掛幅
5 をたけび 石川雲鶴 昭和51年(1976) 67.3 68.5 抱雲会選抜展
11 壽長 石川雲鶴 昭和55年(1980) 68.5 136.6 全三河書道百選展
17 雪ふる一人一人ゆく 石川雲鶴 昭和55年(1980) 138.6 69.5  
8 もともと地上に道はない 石川雲鶴 昭和56年(1981) 133.8 60.7 独立愛知支部展
7 石川雲鶴 昭和63年(1988) 129.3 99.4 毎日展
14 虚中 石川雲鶴   135.4 69.5 毎日書道展
37 處中 石川雲鶴   66.8 32.8 掛幅
9 心外無法 石川雲鶴   136.8 68.7 二曲一隻屏風
38 常清 石川雲鶴   68.1 33.6 掛幅
10 雲龍 石川雲鶴   136.3 67.3  
6 石川雲鶴 平成4年(1992) 82.8 66.6 独立会員展
2 石川雲鶴   43.5 67.5  
4 石川雲鶴   68.9 68.6 毎日欧州展
1 永寿 石川雲鶴   33.0 23.5  
12 踏破 石川雲鶴   68.0 134.8  
13 石川雲鶴   69.1 116.6  
15 蔵光 石川雲鶴   67.8 134.5  
参考 雲鶴書展作品集   平成4年(1992)      
参考 全三河書道百選展作品集   平成13年(2001)      
遺愛品          
遺愛品 紙切          
遺愛品 印矩          
遺愛品 墨床          
遺愛品 筆架          
遺愛品 朱肉入れ          
遺愛品 朱墨入れ          
遺愛品 筆筒          
遺愛品 水滴          
遺愛品          

※期間中、展示を変更する場合がございます。また展示室は作品保護のため、照明を落としてあります。ご了承ください。

作者の略歴

白井青淵 明治42年(1909)〜平成18年2006)

豊橋市西羽田町に白井永川の長男として生まれ、名は義美、青淵と号した。県立豊橋中学校(現県立時習館高等学校)を卒業後、牟呂八幡宮の社司であった父の白井永川について、神職を志すとともに南画の指導を受けるようになった。昭和4年(1929)に20歳で牟呂八幡社、次いで、羽田八幡宮の宮司に就任した。昭和18年には、京都の水田竹圃に師事し、南画を学ぶ。昭和23年には豊橋市出身で、前年に日展初入選を果たした中村正義に連れられて上京し、当時、日本芸術院会員として日展で審査員や理事をつとめていた中村岳陵に師事し、蒼野社(そうやしゃ)に入門した。昭和25年、40歳で第6回日展に「駅構内」(豊橋市美術博物館蔵)が初入選を果たした。以後、第7回「驛附近」、第8回「給油所」など同展に4回入選する。

昭和33年に中村岳陵塾である蒼野社を退き、活躍の場を豊橋へ置き、宗墨会創始者である高橋清紡没後、顧問として南画を教える。昭和35年に51歳で、中部日本南画院を創立し、以後毎年2回の展覧会を続け、父永川と同様に、後進を育成し、南画の興隆に努めている。昭和55年に中国桂林への写生旅行を実施したのを皮切りに、つい最近まで毎年のように中国・韓国・日本各地を訪ね、写生を行い、作品を発表し続けていた。昭和61年には豊橋市美術博物館で白井青淵展を開催した。平成元年(1989)には、豊橋文化賞を受賞し、羽田八幡宮境内に中部日本南画院により筆塚が建立された。同年、愛知県知事より文化功労褒状を受けた。平成7年からは中部日本南画院の主宰に就任した。

手島右卿 明治34年(1901)〜昭和62年(1987)

文化功労者。安芸市に生まれた。大正4年(1915)14歳の年、川谷尚亭の門をたたき、師逝去の後、昭和10年に上京、 比田井天来(ひだいてんらい)の門下となる。その後、日展の参事や審査員、文部省指導書編集委員、独立書人団代表をつとめた。昭和33年(1958)、ブリュッセル万国博覧会「近代美術の50年展」に日本代表として富岡鉄斎、梅原龍三郎、井上有一とともに指定出品された「抱牛」は、最高殊勲金星を受け、書道芸術の国際的評価を高めるきっかけともなりました。専修大学教授、日本書道専門学校長、高知県名誉文化賞・安芸市名誉市民。

石川雲鶴 大正11年(1922)〜平成18年(2006)

岡崎市に生まれる。本名政利。昭和17年、愛知県岡崎師範学校を卒業し、教職につく。昭和18年より従軍し、戦後は愛知県立国府高等学校、同岡崎高等学校、同豊丘高等学校で教鞭をとる。昭和26年、手島右卿に師事。昭和28年より独立書展に出品し、翌年、独立書人団会員となる。昭和29年、無紋会の結成に参加。昭和30年、第11回日展に初入選し、以後2回入選。昭和36年、第9回独立書展で会員奨励賞を受賞し、39年の第12回展で右卿賞を受賞。昭和42年、第19回毎日書道展で準大賞を受賞し、翌年よりたびたび同展の審査員をつとめる。昭和59年、中部日本書道会理事となる。昭和61年、愛知県文化功労者表彰を受ける。平成4年、雲鶴書展(豊橋市美術博物館)を開催。「東海の作家たち」展(愛知県美術館ギャラリー)に出品。平成6年、独立書人団理事、9年より毎日書道会参与となる。雲龍会主宰。

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