開催日	：	平成２６年２月２２日（土）〜４月６日（日）
開館時間	：	午前9時〜午後5時（入館は午後4時30分まで）
会場	：	企画展示室

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企画展示室
No.	資料名	制作年	点数	所蔵	備考
1	雛祭図	天保９（1838）年	1	田原市博物館	渡辺崋山筆
2	御雛軸	昭和初期	1	渥美郷土資料館
3	ひなまつり（当世風俗通）	明治３２（1899）年	1	田原市博物館	宮川春汀画
4	雛祭（こども遊び）	明治３２（1899）年	1	田原市博物館	宮川春汀画
5	男雛　坂東彦三郎　女雛　沢村訥升		1	田原市博物館	歌川豊國画
6	さつき人形（小供風俗）	明治３０（1897）年	1	田原市博物館	宮川春汀画
7	親王飾りひな人形	天保６（1835）年	1	田原市博物館
8	親王飾りひな人形	明治２２（1889）年	1	田原市博物館
9	親王飾りひな人形	大正６（1917）年	1	田原市博物館
10	御殿飾りひな人形	昭和３８（1963）年	1	田原市博物館
11	内裏ひな人形	明治期	1	渥美郷土資料館
12	内裏ひな人形	大正１４（1925）年	1	渥美郷土資料館
13	ケース入りひな人形（１５人揃）	昭和４１（1966）年	1	渥美郷土資料館
14	段飾りひな人形	平成期	1	渥美郷土資料館	３段、平成25年度寄贈
15	市松人形	平成期	1	渥美郷土資料館	平成25年度寄贈
16	段飾りひな人形	平成期	1	渥美郷土資料館	３段
17	源氏枠飾りひな人形	大正〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
18	御殿飾りひな人形	昭和３（1928）年	1	田原市博物館
19	御殿飾りひな人形	昭和初期	1	渥美郷土資料館
20	御殿飾りひな人形	昭和初期	1	渥美郷土資料館
21	御殿飾りひな人形	昭和３０（1955）年	1	渥美郷土資料館
22	御殿飾りひな人形	昭和３２（1957）年	1	渥美郷土資料館
23	御殿飾りひな人形（天神）	昭和３３（1958）年	1	渥美郷土資料館
24	御殿飾りひな人形	昭和３４（1959）年	1	渥美郷土資料館
25	御殿飾りひな人形	昭和３７（1962）年	1	渥美郷土資料館
26	御殿飾りひな人形	昭和３８（1963）年	1	渥美郷土資料館
27	御殿飾りひな人形	昭和３０年代後半	1	渥美郷土資料館
28	段飾りひな人形	昭和３０年代後半	1	渥美郷土資料館	７段
29	段飾りひな人形	昭和４３（1968）年	1	渥美郷土資料館	７段、平成25年度寄贈
30	段飾りひな人形	昭和４４（1969）年	1	渥美郷土資料館	７段
31	段飾りひな人形	昭和５３（1978）年	1	渥美郷土資料館	７段
32	段飾りひな人形	昭和５９（1984）年	1	渥美郷土資料館	７段、平成25年度寄贈
33	市松人形	昭和５９（1984）年	1	渥美郷土資料館	７段、平成25年度寄贈
34	ケース入りひな人形（１５人揃）	昭和中期	1	渥美郷土資料館
35	ケース入りひな人形（親王飾り）	昭和後期	1	渥美郷土資料館

企画展示室１、ロビー
No.	資料名	制作年	点数	所蔵	備考
36	段飾りひな人形	昭和６０（1985）年	1	渥美郷土資料館	７段、ロビー展示
37	段飾りひな人形	平成期	1	渥美郷土資料館	３段、ロビー展示
38	押絵雛（小野道風、高砂、武者、　　神功皇后、武内宿禰）	明治期	5	渥美郷土資料館
39	ひな節句人形（舞女、高砂）	江戸時代末期〜明治初期	2	御厨野文庫	寄託資料
40	廣益國産考　巻之六	天保１５（1844）年	1	田原市博物館	大蔵永常著
41	田原土人形型　俵持ち童子	江戸時代後期	1	田原市博物館
42	田原土人形型　春駒童子	江戸時代後期	1	田原市博物館
43	田原土人形型　鞠持ち娘	江戸時代後期	3	田原市博物館
44	土人形　高砂（翁・媼）	江戸時代後期	1	田原市博物館
45	田原土人形型　仁木弾正	江戸時代後期	1	田原市博物館
46	田原土人形型	江戸時代後期	3	田原市博物館
47	土人形　大黒天（彩色前）	江戸時代後期	1	田原市博物館
48	土人形　大黒天	江戸時代後期	1	田原市博物館
49	土人形　天神　木型	江戸時代後期	1	田原市博物館
50	土人形　高砂（翁・媼）	明治〜大正期	1	田原市博物館
51	土人形　熊谷次郎直実	明治〜大正期	1	田原市博物館
52	土人形　俵持ち童子	明治〜大正期	1	田原市博物館
53	土人形　旅娘	明治〜大正期	1	田原市博物館
54	土人形　那須の与一	明治〜大正期	1	田原市博物館
55	土人形　扇持ち娘	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	平成25年度寄贈
56	土人形　傘持ち娘	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	平成25年度寄贈
57	土人形　鯱と童子	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
58	土人形　獅子舞	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
59	土人形　曽我十郎	大正期	1	渥美郷土資料館
60	土人形　源為成	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
61	土人形　源義経（一の谷嫩軍記）	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
62	土人形　武内宿禰	明治４４（1911）年	1	渥美郷土資料館
63	土人形　子守り	明治〜昭和初期	2	渥美郷土資料館
64	土人形　反持ち娘	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
65	土人形　舞女	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
66	土人形　政岡と鶴喜代	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
67	土人形　鈴木主水	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
68	土人形　お雛さま	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
69	土人形　梅王丸・松王丸	明治30（1897）年	1	渥美郷土資料館
70	土人形　恵比須・大黒	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
71	土人形　源義経	明治30（1897）年	1	渥美郷土資料館
72	土人形　太閤と三法師	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館
73	土人形　伏姫	明治30（1897）年	1	渥美郷土資料館
74	土人形　内裏雛	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
75	土人形　花魁	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
76	土人形　傘持ち娘	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
77	土人形　浦島太郎	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
78	土人形　八重垣姫	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
79	土人形　おぼこ	明治〜昭和初期	2	渥美郷土資料館	ロビー展示
80	土人形　立娘　花の江	明治３５（1902）年	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
81	土人形　鯛抱き恵比須	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
82	土人形　楠正成	明治３３（1900）年	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
83	土人形　武内宿禰	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
84	土人形　松に虎	明治〜昭和初期	1	渥美郷土資料館	ロビー展示
85	土人形　加藤清正と虎	明治〜昭和初期	2	渥美郷土資料館	行灯ケース
86	土人形　天神	明治〜昭和初期	7	渥美郷土資料館	企画１、ロビー展示
87	練人形　赤天神	明治〜昭和初期	3	田原市博物館ほか
88	天神飾り	不明	1	渥美郷土資料館	木製
89	天神飾り	昭和２（1927）年	1	渥美郷土資料館
90	天神飾り（御殿）	昭和７・８（1932、1933）年	1	渥美郷土資料館
91	天神飾り	昭和５７（1982）年	1	渥美郷土資料館
92	ケース入り天神人形	平成期	1	渥美郷土資料館	平成25年度寄贈
93	ケース入り三月人形　手まり唄	昭和４３(1968)年	1	渥美郷土資料館	平成25年度寄贈
94	ケース入り三月人形　道成寺	昭和４３(1968)年	1	渥美郷土資料館	平成25年度寄贈
95	ケース入り三月人形　七笠	昭和４３(1968)年	1	渥美郷土資料館	平成25年度寄贈
96	ケース入り三月人形　木目込 み立雛		1	渥美郷土資料館	平成25年度寄贈
97	田原初凧	平成25〜26（2013〜2014）年	17	田原凧保存会	平成25、26年制作

※途中展示替をする場合があり、リスト掲載の資料が展示されていない場合があります。
※次回、展示準備のため企画展示室２を閉室しております。

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土人形は、粘土を型取りし、素焼きをした後、にかわを混ぜた泥絵具で表面を塗った人形で、伝説や歴史上の英雄、歌舞伎の名場面の役者、武者等があり、それぞれに色とりどりの特色や個性をもっています。三河地方における主な生産地は、現在の碧南市一帯です。この地域は三州瓦の産地として栄えたところで、良質な瓦粘土を産出し、それを生かした瓦作りの技術や職人の存在により土人形の産地となりえたのです。この他に、西尾・岡崎（鴨田・矢作）・豊川（国府）・豊橋・田原などでも土人形が作られました。このうち田原土人形は、江戸時代後期に渡辺崋山に招へいされた大蔵永常が指導にあたったものです。

明治の中頃から大正年間を中心として、「内裏びな」がひな人形の主流になってきます。男びな、女びなの一対の人形に台座がつき、うしろを屏風で飾ることを原則とします。今日、「親王飾り」といわれている形式でもあります。人形は成りも大きく、風格を帯びています。

「御殿飾りひな人形」とは、特に定まった名称ではなく、一般的には御殿を中心に飾るひな人形をさしています。形式的には既に江戸時代に定まり、御殿を中心に御殿内外に親王、三人官女、左・右大臣、三体の仕丁等の人形を飾り、桜や橘、雪洞（ぼんぼり）を配しています。この地方で、御殿飾りが普及しはじめるのは、昭和に入ってからです。当初は、比較的簡素な落ち着きのある白木作りの御殿やひな人形でしたが、次第に装飾されていきました。

御殿を最大限に装飾し豪華絢爛の様を競った御殿飾りのひな人形も、御殿に代わり屏風を置き、人形を全体に大きくした屏風段飾りひな人形が受け入れられるようになります。
その年々の出来事や、ヒーロー、ヒロインに合わせた変わりびなも登場してきますが、様式としてはこの屏風段飾りであり、平成の時代の今日でも最も多く家庭に飾られているひな人形です。

田原の初凧は、江戸時代の初期、男の子が生まれた翌年の端午の節句に親戚などから贈られた祝い凧を揚げ、その子の健やかな成長と家門繁栄を願ったのが始まりです。“子どもが元気に育って、羽ばたいてほしい”という人々の願いは時代が移り変わった今も脈々と受け継がれ、毎年５月の第４土曜日には「初凧祈願祭」が開催されます。武者絵、歌舞伎絵などが描かれた華やかな初凧を大空に揚げ、家族揃って子どものお祝いをするのです。

＊ここに展示された初凧は、田原凧保存会が平成２５〜２６年にかけて制作し、初凧を迎える家に贈られるものです。

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