渥美半島は、愛知県の最南端にあって南は太平洋、西は伊良湖水道を経て伊勢湾、北は三河湾と三方を海に囲まれ、黒潮の影響を受け、冬も温暖な常春の地として知られています。この半島に人々は、太古の昔より住み続け、より快適な生活を求めて、自然に対して様々な働きかけを行ってきました。そんな半島の大部分を占める田原市は、半島の最先端にある伊良湖岬や恋路ヶ浜、日出の石門、伊良湖水道を越えて神島、一色の磯、蔵王山などの絵心をゆさぶるような景勝地に恵まれています。

今回の企画展では、田原市博物館や渥美郷土資料館がこれまでに収集した数多くの資料の中から、郷土にゆかりのある画家たちの作品を展示します。近年、田原市博物館では、ふるさと学習の一環として、郷土ゆかりの作家の皆さんを地域の方々に紹介する展覧会を開催してきました。今後もこのような展覧会を企画することで、ふるさと田原に対する認識を新たにしていただこうと考えています。また、本展では、以前に寄贈され、なかなか公開する機会に恵まれず、初公開となる作品もあります。

郷土ゆかりの画家たちの作品をご堪能いただければ幸いです。

11月10日（土）午後11時〜
学芸員による展示説明