開催日 | : | 平成24年2月11日(土・祝)〜4月8日(日) |
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開館時間 | : | 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
会場 | : | 企画展示室 |
この地方で、ひな祭りにひな人形を飾る習慣が一般化したのは江戸時代後半であり、江戸・明治年間を通じて、一般的には「土人形」(泥人形)がひな祭りの主役でありました。そして明治の中頃から、男びなと女びなが一対の「内裏びな」が普及し始め、大正の末頃から、この内裏びなも御殿を中心にひな人形を飾る「御殿飾りびな」に交代していきました。以降、昭和30年代までは途中、戦争、敗戦、戦後復興の激動の時代を経ながらも、この「御殿飾りびな」は人々に支持されてきました。
企画展示室1 | |||||
No. | 資料名 | 制作年 | 点数 | 所蔵 | 備考 |
1 | 雛祭図 | 天保9(1838)年 | 1 | 田原市博物館 | 渡辺崋山筆 |
2 | 紙雛図 | 昭和6(1931)年 | 1 | 田原市博物館 | 鏑木華國筆 |
3 | 紙雛図 | 1 | 田原市博物館 | 菊池渓月筆(複製) | |
4 | 立雛図 | 1 | 個人 | 寿山筆 | |
5 | 御雛軸 | 昭和初期 | 2 | 渥美郷土資料館 | |
6 | 雛祭(こども遊び) | 明治32(1899)年 | 1 | 田原市博物館 | 宮川春汀画 |
7 | 男雛 坂東彦三郎 女雛 沢村訥升 | 1 | 田原市博物館 | 歌川豊國画 | |
8 | 親王飾りひな人形 | 天保6(1835)年 | 1 | 田原市博物館 | |
9 | 親王飾りひな人形 | 明治22(1889)年 | 1 | 田原市博物館 | |
10 | 親王飾りひな人形 | 大正6(1917)年 | 1 | 田原市博物館 | |
11 | 御殿飾りひな人形 | 昭和38(1963)年 | 1 | 田原市博物館 | |
12 | 内裏ひな人形 | 明治期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
13 | 内裏ひな人形 | 大正14(1925)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
14 | 親王飾りひな人形 | 昭和後期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
15 | 親王飾りひな人形 | 平成期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
16 | ケース入りひな人形 | 昭和中期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
17 | ケース入りひな人形(15人揃) | 昭和中期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
18 | 段飾りひな人形 | 平成期 | 1 | 渥美郷土資料館 | 3段 |
19 | 源氏枠飾りひな人形 | 大正〜昭和初期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
20 | 御殿飾りひな人形 | 昭和3(1928)年 | 1 | 田原市博物館 | |
21 | 御殿飾りひな人形 | 昭和7、8(1932、1933)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
22 | 御殿飾りひな人形 | 昭和25(1950)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 平成23年度寄贈 |
23 | 御殿飾りひな人形 | 昭和29(1954)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
24 | 御殿飾りひな人形 | 昭和30(1955)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
25 | 御殿飾りひな人形 | 昭和31(1956)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
26 | 御殿飾りひな人形 | 昭和32(1957)年頃 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
27 | 御殿飾りひな人形 | 昭和34(1959)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
28 | 御殿飾りひな人形 | 昭和34(1959)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
29 | 御殿飾りひな人形 | 昭和30年代 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
30 | 御殿飾りひな人形 | 昭和初期 | 1 | 田原市博物館 | |
31 | ケース入りひな人形 | 昭和後期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
32 | ケース入りひな人形 | 昭和後期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
33 | 段飾りひな人形 | 昭和37(1962)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 7段 |
34 | 段飾りひな人形 | 昭和30年代前半 | 1 | 渥美郷土資料館 | 7段 |
35 | 段飾りひな人形 | 昭和46(1971)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 7段 |
36 | 段飾りひな人形 | 昭和52(1977)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 7段 |
37 | 段飾りひな人形 | 昭和53(1978)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 7段、平成23年度寄贈 |
38 | 段飾りひな人形 | 昭和54(1979)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 7段、ロビー展示 |
39 | 段飾りひな人形 | 昭和60(1985)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 7段、平成23年度寄贈 |
40 | 段飾りひな人形 | 平成期 | 1 | 渥美郷土資料館 | 3段、ロビー展示 |
企画展示室1 | |||||
No. | 資料名 | 制作年 | 点数 | 所蔵 | 備考 |
41 | 押絵雛 | 明治期 | 5 | 渥美郷土資料館 | |
42 | ひな節句人形 | 江戸時代末期〜明治初期 | 10 | 御厨野文庫 | 寄託資料 |
43 | 廣益國産考 巻之六 | 天保15(1844)年 | 1 | 田原市博物館 | 大蔵永常著 |
44 | 田原土人形型 鞠持ち娘 | 江戸時代後期 | 2 | 田原市博物館 | |
45 | 田原土人形型 仁木弾正 | 江戸時代後期 | 1 | 田原市博物館 | |
46 | 田原土人形型 袋持ち童子 | 江戸時代後期 | 1 | 田原市博物館 | |
47 | 田原土人形型 春駒童子 | 江戸時代後期 | 1 | 田原市博物館 | |
48 | 田原土人形型 | 江戸時代後期 | 3 | 田原市博物館 | |
49 | 天神 木型 | 江戸時代後期 | 1 | 田原市博物館 | |
50 | 土人形 大黒天(彩色前) | 江戸時代後期 | 1 | 田原市博物館 | |
51 | 土人形 大黒天 | 江戸時代後期 | 1 | 田原市博物館 | |
52 | 土人形 加藤清正 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
53 | 土人形 虎 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
54 | 土人形 福禄寿 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
55 | 土人形 内裏雛 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
56 | 土人形 浦島太郎 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
57 | 土人形 乙姫 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
58 | 土人形 源為朝 | 大正11(1922)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
59 | 土人形 西行法師 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
60 | 土人形 荒獅子男之助 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
61 | 土人形 花魁 | 明治〜大正期 | 2 | 渥美郷土資料館 | |
62 | 土人形 傘持ち娘 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
63 | 土人形 八重垣姫 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
64 | 土人形 大黒 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
65 | 土人形 梅王丸・松王丸 | 明治30(1897)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
66 | 土人形 太閤と三法師 | 明治〜大正期 | 3 | 渥美郷土資料館 | |
67 | 土人形 子守り | 明治〜大正期 | 2 | 渥美郷土資料館 | |
68 | 土人形 源義経 (一の谷嫩軍記) | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
69 | 土人形 源義経 | 明治30(1897)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
70 | 土人形 武内宿禰 | 明治44(1911)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
71 | 土人形 伏姫 | 明治30(1897)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
72 | 土人形 舞女 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
73 | 土人形 獅子舞 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
74 | 土人形 反持ち娘 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
75 | 土人形 源為成 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
76 | 土人形 政岡と鶴喜代 | 明治〜大正期 | 2 | 渥美郷土資料館 | |
77 | 土人形 立娘 花の江 | 明治35(1902)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
78 | 土人形 鈴木主水 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
79 | 土人形 曽我十郎 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
80 | 土人形 楠正成 | 明治33(1900)年 | 1 | 渥美郷土資料館 |
企画展示室1・2 | |||||
No. | 資料名 | 制作年 | 点数 | 所蔵 | 備考 |
81 | 土人形 武内宿禰 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
82 | 土人形 おぼこ | 明治〜大正期 | 2 | 渥美郷土資料館 | |
83 | 土人形 鯱と童子 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
84 | 土人形 鯛抱き恵比須 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
85 | 土人形 松に虎 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
86 | 土人形 高砂(翁・媼) | 江戸時代後期 | 1 | 田原市博物館 | |
87 | 土人形 熊谷次郎直実 | 明治〜大正期 | 1 | 田原市博物館 | |
88 | 土人形 俵持ち童子 | 明治〜大正期 | 1 | 田原市博物館 | |
89 | 土人形 花魁 | 明治〜大正期 | 1 | 田原市博物館 | |
90 | 土人形 旅娘 | 明治〜大正期 | 1 | 田原市博物館 | |
91 | 土人形 那須の与一 | 明治〜大正期 | 1 | 田原市博物館 | |
92 | 土人形 大石内蔵助 | 大正14(1925)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
93 | 土人形 仁木弾正 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
94 | 土人形 行燈持ち花魁 | 明治〜大正期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
95 | 土人形 旗持ち童子 | 大正5(1916)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
96 | 土人形 天神 | 明治〜大正期 | 11 | 渥美郷土資料館ほか | |
97 | 土人形 赤天神 | 明治〜大正期 | 9 | 渥美郷土資料館ほか | |
98 | 御天神軸 | 昭和初期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
99 | 天神飾り | 昭和初期 | 2 | 渥美郷土資料館 | |
100 | 天神飾り | 昭和2(1927)年 | 2 | 渥美郷土資料館 | |
101 | 天神飾り(御殿) | 昭和初期 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
102 | 天神飾り(御殿) | 昭和7、8(1932、1933)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
103 | 天神飾り | 昭和45(1970)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
104 | 天神飾り | 昭和56(1981)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
105 | 天神飾り | 昭和57(1982)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | |
106 | 天神飾り(段飾り) | 昭和43(1968)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 7段 |
107 | ケース入り三月人形 道成寺 | 昭和53(1978)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 平成23年度寄贈 |
108 | ケース入り三月人形 ひな童女 | 昭和53(1978)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 平成23年度寄贈 |
109 | ケース入り三月人形 華 | 平成4(1992)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 平成23年度寄贈 |
110 | ケース入り三月人形 春駒 | 昭和59(1984)年 | 1 | 個人 | |
111 | ケース入り三月人形 京舞 | 平成4(1992)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 平成23年度寄贈 |
112 | ケース入り三月人形 京雅 | 平成4(1992)年 | 1 | 渥美郷土資料館 | 平成23年度寄贈 |
113 | 田原初凧 | 平成23〜24(2011〜2012)年 | 18 | 田原凧保存会 | 平成23、24年制作 |
※途中展示替をする場合があり、リスト掲載の資料が展示されていない場合があります。
土人形は、粘土を型取りし、素焼きをした後、にかわを混ぜた泥絵具で表面を塗った人形で、伝説や歴史上の英雄、歌舞伎の名場面の役者、武者等があり、それぞれに色とりどりの特色や個性をもっています。三河地方における主な生産地は、現在の碧南市一帯です。この地域は三州瓦の産地として栄えたところで、良質な瓦粘土を産出し、それを生かした瓦作りの技術や職人の存在により土人形の産地となりえたのです。この他に、西尾・岡崎(鴨田・矢作)・豊川(国府)・豊橋・田原などでも土人形が作られました。このうち田原土人形は、江戸時代後期に渡辺崋山に招へいされた大蔵永常が指導にあたったものです。
明治の中頃から大正年間を中心として、「内裏びな」がひな人形の主流になってきます。男びな、女びなの一対の人形に台座がつき、うしろを屏風で飾ることを原則とします。今日、「親王飾り」といわれている形式でもあります。人形は成りも大きく、風格を帯びています。
「御殿飾りひな人形」とは、特に定まった名称ではなく、一般的には御殿を中心に飾るひな人形をさしています。形式的には既に江戸時代に定まり、御殿を中心に御殿内外に親王、三人官女、左・右大臣、三体の仕丁等の人形を飾り、桜や橘、雪洞(ぼんぼり)を配しています。この地方で、御殿飾りが普及しはじめるのは、昭和に入ってからです。当初は、比較的簡素な落ち着きのある白木作りの御殿やひな人形でしたが、次第に装飾されていきました。
御殿を最大限に装飾し豪華絢爛の様を競った御殿飾りのひな人形も、御殿に代わり屏風を置き、人形を全体に大きくした屏風段飾りひな人形が受け入れられるようになります。
その年々の出来事や、ヒーロー、ヒロインに合わせた変わりびなも登場してきますが、様式としてはこの屏風段飾りであり、平成の時代の今日でも最も多く家庭に飾られているひな人形です。
田原の初凧は、江戸時代の初期、男の子が生まれた翌年の端午の節句に親戚などから贈られた祝い凧を揚げ、その子の健やかな成長と家門繁栄を願ったのが始まりです。“子どもが元気に育って、羽ばたいてほしい”という人々の願いは時代が移り変わった今も脈々と受け継がれ、毎年5月の第4土曜日には「初凧祈願祭」が開催されます。武者絵、歌舞伎絵などが描かれた華やかな初凧を大空に揚げ、家族揃って子どものお祝いをするのです。
※ここに展示された初凧は、田原凧保存会が平成23〜24年にかけて制作し、初凧を迎える家に贈られるものです。
ひなまつりスタンプラリー 開催しています!!
当館、渥美郷土資料館、豊橋市二川宿本陣資料館、みよし市立歴史民俗資料館、
豊田市郷土資料館、知多市歴史民俗博物館、岩崎城歴史記念館、東浦町郷土資料館 全8館
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ひなまつりスタンプラリーシート(PDFファイル:1.8MB)