からくり人形師 玉屋庄兵衛の世界展 伝統と継承の技のすべて
開催日 2006年4月28日(金)〜5月28日(日)
休館日 毎週月曜日
開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
初日のみ開会式のため午前11時から一般公開となります。
観覧料 一般700円(560円) 小・中学生以下は無料
( )内は20名以上の団体割引料金です。
主催 田原市博物館・財団法人崋山会・NHK中部ブレーンズ・中日新聞社
田原まつりのからくり人形も特別出品
期間中展示替有り

◆山車からくり人形9組
歴代玉屋庄兵衛の作品、犬山祭浦島人形・小牧秋葉祭・恵比寿・大黒天

◆座敷からくり人形10体
こま廻し人形・茶運人形

◆からくり実演
茶運人形・弓曳童子人形・からす天狗

 昨年の愛・地球博では、日本の最先端技術の一つとしてロボットが数多く活躍していました。産業立県である愛知県のパビリオンでは、ロボット・ものづくりの原点の象徴として巨大モニュメントにからくりが用いられました。

 玉屋庄兵衛は京のからくり人形師、庄兵衛が享保19年(1734)に名古屋の玉屋町に移り住んだことにはじまります。田原市では、江戸時代から続く伝統と歴史ある田原祭を開催し、本町・新町・萱町の三町には華麗な名古屋型からくり山車が保存されています。本町の神功皇后と武内宿禰は六代目玉屋庄兵衛が明治29年に作り、新町の唐子人形は六代目玉屋庄兵衛の弟子内藤金次郎作、萱町の幣振り人形も昭和63年に玉屋庄兵衛の手により復元されました。

 人をかたどった木の身体に着物を着せ、顔を描く、その手・足には木でできた歯車が仕掛けられていく。玉屋庄兵衛の手から生まれた人形たちは皆、それぞれの人格を持って生きているようです。江戸時代に花開き庶民に愛された“からくり人形”の伝統を継承し修復や復元、創作活動を続けてきた玉屋庄兵衛の世界を一堂に展覧いたします。この田原の地で“からくり人形の技と巧”の世界をご堪能ください。

受け継がれる機巧の技術 愛知の匠の系譜を今に甦らせる

◆九代 玉屋庄兵衛による からくり人形実演
4/30(日)・5/6(土)・5/7(日)・5/14(日)・5/21(日)
【午前11時〜・午後1時〜・2時〜・3時〜】
※からくり人形は、温度・湿度などの影響を受けやすいため、その日の状況によって実演を見合わせる場合がございます。予めご了承ください。

◆尾陽木偶師(びようでくし)
九代 玉屋庄兵衛
本名:高科庄次、愛知県に生まれる。父は七代目玉屋 庄兵衛。
24歳で七代目の内弟子になり、父亡き後は 兄の八代目と共にからくり人形の修復や復元、創作 活動に取り組む。41歳で九代 玉屋庄兵衛を襲名。
2005年大英博物館に「茶運人形」を寄贈。

◆おもな出品作品
■江戸時代に描かれた図面から復元された「茶 運人形」 茶碗をのせると歩き出し、元の場所へと戻っ てくる。代表的作品。
■座敷からくりの最高峰「弓曳童子」 矢を掴んで弓を 絞り的へと放ちます。
■「からす天狗」 鞍馬山にて修行をつむ牛若丸を再現。
■製作工房を再現 九代目の工房を会場に再現。製 作道具のほか、鯨のひげなどの珍しい材料も展示。

◆その他
今回の企画展の図録「からくり人形師 玉屋庄兵 衛の世界展〜伝統と継承の技のすべて〜」を販売し ております。
期間中のみの限定販売です。この機会 にぜひお買い求めください。
オールカラー、無線綴じ、102ページ 価格1,800円(税込)
期間中、絵ハガキ・クリアファイル・ストラップ・ふくさ・ 大江戸からくり人形(茶運び・弓曳童子ほか)、『愛 知の山車百輌総揃え(写真集・DVD)』なども 限定販売します。

田原市博物館/〒441-3421 愛知県田原市田原町巴江11-1 TEL:0531-22-1720 FAX:0531-22-2028
URL: http://www.taharamuseum.gr.jp