◆山車からくり人形9組
歴代玉屋庄兵衛の作品、犬山祭浦島人形・小牧秋葉祭・恵比寿・大黒天
◆座敷からくり人形10体
こま廻し人形・茶運人形
◆からくり実演
茶運人形・弓曳童子人形・からす天狗
昨年の愛・地球博では、日本の最先端技術の一つとしてロボットが数多く活躍していました。産業立県である愛知県のパビリオンでは、ロボット・ものづくりの原点の象徴として巨大モニュメントにからくりが用いられました。
玉屋庄兵衛は京のからくり人形師、庄兵衛が享保19年(1734)に名古屋の玉屋町に移り住んだことにはじまります。田原市では、江戸時代から続く伝統と歴史ある田原祭を開催し、本町・新町・萱町の三町には華麗な名古屋型からくり山車が保存されています。本町の神功皇后と武内宿禰は六代目玉屋庄兵衛が明治29年に作り、新町の唐子人形は六代目玉屋庄兵衛の弟子内藤金次郎作、萱町の幣振り人形も昭和63年に玉屋庄兵衛の手により復元されました。
人をかたどった木の身体に着物を着せ、顔を描く、その手・足には木でできた歯車が仕掛けられていく。玉屋庄兵衛の手から生まれた人形たちは皆、それぞれの人格を持って生きているようです。江戸時代に花開き庶民に愛された“からくり人形”の伝統を継承し修復や復元、創作活動を続けてきた玉屋庄兵衛の世界を一堂に展覧いたします。この田原の地で“からくり人形の技と巧”の世界をご堪能ください。
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