平成17年10月1日、渥美半島が一体となって新しい田原市が誕生しました。
赤羽根町・渥美町・田原町の歴史は、縄文時代にさかのぼり、伊勢神宮領、渥美古窯、戸田宗光の田原城築城 までの歴史的な流れは、市内に所在する遺跡等にその痕跡を見ることができます。江戸時代においては、田原藩一万二千石の拠点である田原城を有し、幕末の先覚者渡辺崋山は、田原藩の家老であり、その功績は歴史上、美術史上高い評価を受けています。明治以降農業の振興を図ってきた本市も、東三河臨海工業地帯の造成以来、農、工、商の産業のバランスがとれた市へと歩みつづけました。このような歴史的環境のもと、田原市には重要文化財渡辺崋山関係資料、国指定史跡等、数多くの文化財及び史跡が存在しています。
田原市博物館は平成5年に田原町博物館として開館して以来、市民に郷土の歴史及び文化への興味や関心を促し、未来に向かって田原市を考えるための「博物館」を目指して活動してきました。田原市と渥美町の合併により、田原市渥美郷土資料館が田原市博物館の分館となり、各館が田原市の文化の発展に寄与し、情報センターの役割を果たしていきたいと思います。今後とも未来へと続く博物館活動のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
◆展示内容の一例
◎渡辺崋山筆「客坐掌記」(重要美術品)・「参海雑志」(複製)
◎椿椿山筆「琢華堂画譜」・「菊竹図扇面」ほか
◎白井烟筆「峡壁飛泉」(第4回日展入選・1948年)
ほかに山本谷・渡辺小華・林武・三岸節子
◎浮世絵/歌麿・写楽・北斎・広重・豊国・国芳・
暁斎・小林清親(芝村義邦コレクション)
◎陶磁器/古伊万里・人間国宝作家(加藤卓男・塚本快示)作品など
◎考古資料/渥美古窯ほか
◎田原藩関係資料/田原城発掘出土品・城絵図・
領地目録・顔回像(孔門十哲像のうち、複製)ほか
◎火なわ式鉄砲(國友)
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萌葱糸威縫延胴黒具足
椿 椿山筆「菊竹図扇面」
浅蔵五十吉作「九谷飾壺」
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