蘭・・・ |
君子の高潔さを象徴するもの。 |
竹・・・ |
音通より祝を意味する。 |
梅・・・ |
厳寒の中で美しい花を咲かせ清香をはなち、衆芳に魁(さきがけ)けて春の訪れを伝えることから、松、竹とともに歳寒三友、蘭、菊、竹とともに四君子と讃えられ、また、花魁、春の消息などといわれる。北宋時代に杭州西湖の畔に隠棲した林和靖をはじめ、梅は文人に愛され文人の生活には必須のものとなり、多くの詩文に歌われ、また墨梅などに描かれた。墨梅は北宋末の禅僧花光仲仁にはじまるといわれ宋元時代以降盛んになった。 |
菊・・・ |
古くから延寿の力をもつ植物として薬用に用いられ、長寿を意味するものであったが、隠逸を願った田園詩人として知られる陶淵明の詩に詠われてより、菊は俗塵を離れた隠逸を象徴するものとして、従前の長寿に加えて、文人の生活にかかわる新たな意味を合わせもつようになった。 |
松・・・ |
君子の徳をあらわす。また、冬に枯れないことから、長生不老の象徴とされる。 |
桃・・・ |
長寿を象徴する仙果。西王母の蟠桃が三千年に一度実を結び、これを食せば寿命が延びるという説話に基づいて、長寿を意味している。 |
鹿・・・ |
長寿の仙獣。禄と音通であることから仕官を意味し、繁栄を寓意する。『抱朴子』には、「鹿寿千歳、満五百歳なれば即ちその色白し」と記されている。 |
龍・・・ |
万霊の長。 |
魚・・・ |
魚(yu)は余(yu)と音が通じることから、豊かさに通じるよい意味を持っている。古代の詩歌においては、恋人を寓意した。 |