平常展 描かれた四季〜文人画を中心に
展示期間 平成17年10月21日(金)〜平成17年12月11日(日)
日本人は古くから春夏秋冬と季節の移り変わりを楽しんで暮らしてきました。絵画の世界でも、この季節の推移を捉えた作品を多く残しています。日本文化の特色である四季を山水花鳥画で楽しんでいただきたい、と思います。
 
展示作品リスト
特別展示室
指定 作品名 作家名 制作年代
市文 山水画稿帖(さんすいがこうちょう) 渡辺崋山(わたなべかざん) 江戸時代後期
  観月人物図扇面(かんげつじんぶつずせんめん) 福田半香(ふくだはんこう) 江戸時代後期
  春風万里図扇面(しゅんぷうばんりずせんめん) 平井顕斎(ひらいけんさい) 江戸時代後期
  琢華堂画譜(たっかどうがふ) 椿椿山(つばきちんざん) 天保14年(1843)
  春江泛舟図(しゅんこうはんしゅうず) 谷 文晁(たに ぶんちょう) 寛政9年(1797)
  秋山孤亭図(しゅうざんこていず) 谷 文晁 天明年間
市文 春秋山水図 (双幅)(しゅんじゅうさんすいず) 渡辺崋山 天保年間
市文 秋山瀑布図(しゅうざんばくふず) 渡辺崋山 文政5年(1822)
市文 青緑山水図(せいりょくさんすいず) 渡辺崋山 天保3年(1832)
  秋草小禽(しゅうそうしょうきん) 渡辺崋山 文政元年(1818)
  梅華長春図(ばいかちょうしゅんず) 渡辺如山(わたなべじょざん) 天保年間
  夏景山水図(かけいさんすいず) 立原杏所(たちはらきょうしょ) 文化元年(1804)
  山水雪霽清話(さんすいせっせいせいわ) 平井顕斎 弘化4年(1847)
  寒江独釣図(かんこうどくちょうず) 桜間青崖(さくらませいがい) 弘化2年(1845)
  秋景山水図(しゅうけいさんすいず) 井上竹逸(いのうえちくいつ) 元治元年(1864)
  深山秋色図(しんざんしゅうしょくず) 松林桂月(まつばやしけいげつ) 大正8年(1919)
  深林鳥声図(複製)(しんりんちょうせいず) 松林桂月 昭和時代
  松林山水(しょうりんさんすい) 白井烟(しらいえんがん) 昭和46年(1971)
  山湖之図(さんこのず) 白井烟 昭和38年(1963)
  水墨山湫雨余之図(すいぼくさんしゅううよのず) 白井烟 昭和33年(1958)

作家解説
●渡辺崋山 寛政5年(1793)〜天保12年(1841)
 崋山は江戸麹町田原藩上屋敷に生まれました。画を金子金陵、谷文晁に学び、人物・山水・花鳥画など様々な作品を制作しました。弟子には、椿椿山・福田半香・平井顕斎・井上竹逸などがいます。蛮社の獄で捕らえられ、田原に蟄居の身となり、天保12年田原池ノ原で自刃しました。
●白井烟 明治27年(1894)〜昭和51年(1976)
 豊橋市花田町に生まれました。華椿系の流れを受けた松林桂月(1876〜1963)に師事し、大正9年第2回帝展に初入選し、戦後は日展に出品しています。昭和35年(1960)、日本南画院創設に参加し、理事を務め、「秀孤松」は文部大臣賞を受けます。豊橋文化賞を受け、田原町町政功労者としても表彰されました。
 
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