平常展 ひな人形ー江戸時代から昭和まで
展示期間 平成17年1月26日(水)〜平成17年3月27日(日)
展示作品リスト
田原市博物館企画展示室2
作品名
年代
田原土人形型 俵童子(たはらつちにんぎょうかた たわらどうじ) 江戸時代後期
田原土人形型 鞠持ち娘(たはらつちにんぎょうかた まりもちむすめ) 江戸時代後期
土人形 大黒天(つちにんぎょう だいこくてん) 江戸時代後期
土人形 大黒天(つちにんぎょう だいこくてん) 江戸時代後期
天神 木型(てんじん きがた) 江戸時代後期
江戸時代のひな人形(えどじだいのひなにんぎょう) 天保6年(1835)

明治時代のひな人形(めいじじだいのひなにんぎょう)

明治22年(1889)
大正時代のひな人形(たいしょうじだいのひなにんぎょう) 大正6年(1917)
ひな人形 御殿飾り(ひなにんぎょう ごてんかざり) 昭和3年(1928)
ひな人形 御殿飾り(ひなにんぎょう ごてんかざり) 昭和37年(1962)


ひな人形の歴史
 庶民におけるひな人形は、江戸時代から明治時代には「土人形」が主役でした。明治時代に入ると男びなと女びな一対の「内裏びな」が普及します。大正時代の末頃から「御殿飾りびな」が登場し、昭和30年代まではこの「御殿飾りびな」が流行します。それ以後、御殿に変わり屏風を置く「屏風段飾りびな」が普及し、現在に至ります。
 
土人形
型に粘土を詰めて、型取りした後、素焼きをし、表面ににかわを混ぜた泥絵具で着色した人形です。三河地方では、江戸時代後半から内裏びなが主流になる明治時代中頃まで歴史上の人物や歌舞伎の場面を題材として多く生産・流通しています。
 
御殿飾りびな
江戸時代にも見られますが、明治時代になると一部の武家や大きな商家で飾られるようになります。一般に飾られるようになるのは昭和時代に入ってからです。御殿の中には、内裏さま、内裏さまに仕える三人官女が入ります。他に内裏さまをお守りする左大臣・右大臣、五人ばやしがいて、桜や橘と雪洞を置き、道具を一番前に並べます。御殿は当初、白木造りの簡素なものでしたが、徐徐に着色や、金の細工などの華やかな装飾を施すようになっていきます。昭和30年代までは多く見られます。
 
内裏びな
明治時代中ごろから飾られるもので、昔の天皇・皇后をかたどったものです。男びなは冠をかぶり、笏と呼ばれる細長い板を手に持ち、刀を腰に差します。女びなは天冠を頭上に付け、檜扇と呼ばれる細長い檜の板で作った扇を手に持ちます。顔立ちは細面の卵型が主流になります。
 
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