百々陶器窯跡(どうどうとうきかまあと) |
田原市の中心部より南東へ4キロメートルの丘陵斜面の山林中に存在する古窯跡で、天井陥没跡や盗掘坑があり、遺物が散布していますが、古窯の構造全体はわかっていません。
2基の窯が並んで天井を遺していて、これだけ保存状態が良好なのは珍しく渥美窯の代表といえます。
指定当初、奈良時代の古窯跡と考えられていましたが、戦後窯業生産史の研究がさかんになり、渥美半島に分布する古窯跡の性格が明らかになってきました。それによると、渥美古窯跡群は、平安後期より鎌倉前期までの時期に生産していたものが多く、田原市付近も同様の性格の古窯跡がほとんどです。本古窯も散布遺物からは、平安末から鎌倉時代のものと考えられます。 |
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