田原市渥美郷土資料館|平成25年 田原市制施行10周年/春の企画展

田原の美術 川口四郎、入江窈・光太郎展 2013年4月13日(土)〜5月26日(日)

開催日 平成25年4月13日(土)〜平成25年5月26日(日)  
開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) → 展示情報詳細はこちら
会場 田原市博物館、渥美郷土資料館

展示作品リスト

田原市博物館、渥美郷土資料館
No. 作品名 制作年 作者 所蔵先 渥美千景 備考(展示会場等)
1 渥美町小中山の生家 1932年 川口四郎 田原市博物館    
2 庭の春 1931年 川口四郎 田原市博物館    
3 万座毛 1966年 川口四郎 渥美郷土資料館   示現会展
4 入江(紀伊浦上) 1963年 川口四郎 田原市博物館   創元会展
5 おんたけ高原(高原紅葉) 1971年 川口四郎 田原市博物館    
6 春日井秋景(晩秋) 1975年 川口四郎 田原市博物館   示現会展
7 小豆島石切り場(石) 1963年 川口四郎 田原市博物館   日展中日賞受賞
8 画室 1954年 川口四郎 渥美郷土資料館   日展
9 焼けた家 1951年 川口四郎 渥美郷土資料館   日展
10 静物   川口四郎 渥美郷土資料館   渥美郷土資料館
11 大王崎   川口四郎 田原市博物館    
12 シクラメン   川口四郎 田原市博物館    
13 カトレア   川口四郎 田原市博物館    
14 自転車 1950年 入江窈 田原市博物館   第8回日展入選
15 伊良湖岬 1960年 入江窈 田原市博物館 2  
16 宮山 1993年 入江窈 田原市博物館 32  
17 伊良湖渡合い 1994年 入江窈 田原市博物館 122 渥美郷土資料館
18 ガーデンホテル 1994年 入江窈 田原市博物館 90 渥美郷土資料館
19 伊勢湾フェリー(2) 1994年 入江窈 田原市博物館   渥美郷土資料館
20 伊良湖水道のパイロットボート 1994年 入江窈 田原市博物館 123  
21 火力発電所と鯉のぼり 1995年 入江窈 田原市博物館 189 渥美郷土資料館
22 遠州灘のサーフライダー
(サーフィンを持ちて遠州灘に立つ)
1995年 入江窈 田原市博物館 255(257) 渥美郷土資料館
23 あかがめ岩(2) 1996年 入江窈 田原市博物館 386  
24 神島と三ツ磯 1996年 入江窈 田原市博物館 387  
25 陸の石門 1996年 入江窈 田原市博物館 392  
26 名鉄フェリー 1996年 入江窈 田原市博物館   渥美郷土資料館
27 仁崎海水浴場 1996年 入江窈 田原市博物館 373 渥美郷土資料館
28 伊良湖海水浴場 1996年 入江窈 田原市博物館   渥美郷土資料館
29 赤羽根港 1997年 入江窈 田原市博物館   渥美郷土資料館
30 西の浜に網を繕う 1997年 入江窈 田原市博物館 138(428)  
31 さしばは鶫に脅し重なる
(さしば渡る)
1998年 入江窈 田原市博物館 543(480)  
32 日出のチャートに浜野薔薇が匂ふ
(日出海岸の浜野ばら)
1998年 入江窈 田原市博物館 469(464〜468)  
33 恋路ヶ浜のはまゆう 1998年 入江窈 田原市博物館 469〜471  
34 菜の花の海 1999年 入江窈 田原市博物館 497  
35 台風襲う弥八島 1999年 入江窈 田原市博物館 389  
36 石門朝暾 1999年 入江窈 田原市博物館 500  
37 椛山のMagnolias(しでこぶし) 1999年 入江窈 田原市博物館 503 渥美郷土資料館
38 蛙岩が夕浪に鳴く 1999年 入江窈 田原市博物館 513(508) 特別展「渥美半島を描く」
39 石門の朝 2004年 入江窈 田原市博物館 765  
40 しでこぶし 2008年 入江窈 田原市博物館 813 絶筆
41 山ざくら 2008年 入江窈 田原市博物館 814 絶筆
42 弥八巌を襲ふ猿猴の大浪 入江窈 田原市博物館 474  
43 フェリー乗り場 入江窈 田原市博物館    
44 電照菊の里 入江窈 田原市博物館 34  
45 赤羽根港の正月 入江窈 田原市博物館    
46 日出の石門 入江窈 田原市博物館   渥美郷土資料館
47 伊良湖水道(灯台と神島) 入江窈 田原市博物館    
48 ホテル屋上より渥美火力発電所をのぞむ 入江窈 田原市博物館   渥美郷土資料館
49 パイロット船 入江窈 田原市博物館   渥美郷土資料館
50 灯台とハマカンゾウ 入江窈 田原市博物館    
51 大理の女(中国雲南省・イ族) 1987年 入江光太郎 田原市博物館    
52 流木に巣だく釣人達(流木)  2000年 入江光太郎 田原市博物館 606(555) 特別展「渥美半島を描く」
53 弥八島に鯛を釣る 1997年 入江光太郎 田原市博物館 466(436) 渥美郷土資料館
54 伊良湖に寝たる美夜受比賣(万葉歌碑) 1960年 入江光太郎 田原市博物館 1 渥美郷土資料館
55 伊良湖水道とハマヒルガオ 入江光太郎 田原市博物館   渥美郷土資料館

川口四郎 小品 出品リスト

No. 作品名 制作年 作者 所蔵先 備考(展示会場等)
56-1 つつじ   川口四郎 田原市博物館  
56-2 八重桜 1966年頃 川口四郎 田原市博物館  
56-3 泰山木の花 1966年頃 川口四郎 田原市博物館  
56-4 カトレア@   川口四郎 田原市博物館  
56-5 カトレアA   川口四郎 田原市博物館  
56-6 カーネーション   川口四郎 田原市博物館  
56-7 カトレアB   川口四郎 田原市博物館 渥美郷土資料館
56-8 ばら@ 1974年 川口四郎 田原市博物館  
56-9 ばらA 1973年 川口四郎 田原市博物館  
56-10 ばらB   川口四郎 田原市博物館  
56-11 ばらC 1974年 川口四郎 田原市博物館  
56-12 ポピー@   川口四郎 田原市博物館  
56-13 ポピーA   川口四郎 田原市博物館  
56-14 シンビジウム@   川口四郎 田原市博物館  
56-15 シンビジウムA 1975年 川口四郎 田原市博物館  
56-16 シンビジウムB   川口四郎 田原市博物館  
56-17 デンドロビウム@ 1975年 川口四郎 田原市博物館  
56-18 カーネーションとばら 1971年頃 川口四郎 田原市博物館  
56-19 ばらD 1965年頃 川口四郎 田原市博物館 渥美郷土資料館
56-20 デンドロビウムA 1971年頃 川口四郎 田原市博物館  
56-21 デンドロビウムB 1971年 川口四郎 田原市博物館  
56-22 デンドロビウム@(鉢)   川口四郎 田原市博物館  
56-23 デンドロビウムA(鉢)   川口四郎 田原市博物館 渥美郷土資料館
56-24 シンビジウムC 1971年頃 川口四郎 田原市博物館  
56-25 シンビジウムD 1975年 川口四郎 田原市博物館  
56-26 シンビジウムE   川口四郎 田原市博物館 渥美郷土資料館
56-27 ポピーとばら 1970年 川口四郎 田原市博物館  
56-28 ざぼん   川口四郎 田原市博物館  
57-1 人物(少女)@ 1947年頃 川口四郎 田原市博物館  
57-2 人物(少女)A 1947年頃 川口四郎 田原市博物館  
58-1 風景(空襲のあと)@ 1945年 川口四郎 田原市博物館  
58-2 風景(空襲のあと)A 1945年 川口四郎 田原市博物館  
58-3 風景(空襲のあと)B 1945年 川口四郎 田原市博物館  
58-4 風景(空襲のあと)C 1945年 川口四郎 田原市博物館  
58-5 風景(空襲のあと)D 1945年 川口四郎 田原市博物館  
58-6 風景   川口四郎 田原市博物館  
58-7 風景   川口四郎 田原市博物館  

田原市制10周年

No. 作品名 制作年 作者 所蔵先 備考(展示会場等)
59-1 人物(少女)B   川口四郎 田原市博物館  
59-2 人物(少女)C   川口四郎 田原市博物館  
59-3 人物 1946年頃 川口四郎 田原市博物館  
59-4 人物   川口四郎 田原市博物館  
59-5 人物   川口四郎 田原市博物館  
59-6 人物   川口四郎 田原市博物館  

〔備考欄、空白は田原市博物館展示〕

※期間中、展示を変更する場合がございます。また展示室は作品保護のため、照明を落としてあります。ご了承ください 。

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作家解説

川口四郎 1908(明治41)年〜1992(平成4)年

明治41年、渥美郡福江町中山(田原市小中山町)に生まれる。昭和3(1928)年、東京高等師範学校を卒業し、白日会展に出品。昭和13年から17年にかけて大潮会展で連続4回特選を受賞する一方で、昭和13年から38年までの文展や日展に15回出品を果たす。昭和16年から昭和39年までの間には、創元会展にも出品。昭和17年、大潮会賞、創元会賞をそれぞれ受賞。昭和22年、創元会会員(〜同39年まで)。昭和32年から昭和50年までに個展を7回開催。昭和38年には、日展名古屋展で中日賞を受賞した。昭和42年から示現会会員(〜同50年まで)。昭和46年には、愛知教育大学を定年退官し、同大学の名誉教授、同年より昭和59年までは愛知淑徳短期大学教授を務めた。昭和54年、勳三等旭日中綬賞を受賞。昭和61年、渥美町郷土資料館特別展「郷土の画人展」に出品。平成3(1991)年、郷里渥美に一時帰郷するも翌年8月逝去。

入江窈 1932(昭和7)年〜2008(平成20)年

昭和7年、洋画家川口四郎の長女として生まれる。名古屋市内で美術教師をしながら作画活動に取り組み、昭和25年の日展に初入選を果たす。昭和61年から3年間、中国に滞在して制作活動。平成元(1989)年には、北京国立中国美術館で個展を開催。平成3年、夫光太郎とともに父四郎を伴い渥美へ移住。平成4年、父逝去の際、長年肝臓を患う窈は、もう一度絵筆を取るように諭され、渥美100景を目標に作品制作を再開し、川口四郎美術館(後の伊良湖岬美術館)を設立。翌年、体調の回復とともに、その制作目標を渥美1000景に切り上げる。平成7年、夫妻の最終課題となる渥美1000景目の制作を開始するも平成12年、病状が悪化し緊急入院、以後療養の日を送りながら作品の制作を続けたが、平成20年逝去。

入江光太郎 1920(大正9)年〜

大正9年、香川県観音寺市に生まれる。画家川口四郎の娘である窈と結婚以降、本格的に絵筆を取る。平成3(1991)年、夫妻は父の故郷である渥美に移住。翌年、渥美町堀切(田原市堀切町)に川口美術館(後に伊良湖岬美術館と改名)を設立。平成5年、夫妻そろっての制作目標を渥美1000景とする。平成7年には、2人の共同制作となる5000号を越える大作渥美1000景目の作品制作に取りかかる。平成13年、画集『伊良虞の光』を刊行。その後、妻の病状が徐々に悪化するのと時を同じくして美術館は閉館。平成20年には、長年肝臓を患っていた妻(窈)が逝去。平成22年、自らも体調を崩し、現在は郷里の観音寺市内で療養の生活を送っている。平成24年、閉館中の伊良湖岬美術館収蔵の川口、入江夫妻作品を田原市博物館に寄贈した。

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